みんなと港まちを創る

イベントレポート

まちが語る


  人々の記憶から聞こえてくる港まちの物語



 み(ん)なとまちをつくるアーカイブプロジェクトの第4弾として「まちが語る│telling our story」と題したアーカイブ展を開催。そこでは、港まちに暮らす人々の個人的なエピソードを集積し、まちの新たな輪郭を描き出してきました。また、その記録を成長させていくことで、現代の都市が「まちづくり」に向かうことの意味を問い直し、このまちの未来の姿を思い描く糧ともしてきました。温故知新といってしまえば、ありふれた方法に思われがちですが、一つ一つのリアルなエピソードには、新しい未来を拓く知恵があるように感じられます。

 実際にこの街に暮らす人々に直接会い、お話を伺う。一人ひとりの語りの内容は違っていても、それらを重ねていくと、まるで街そのものが何かを語り始めているような錯覚にとらわれることがあります。それは、主体的なとか自発的なとかよりも、もう少し自然なあるべき姿のようなもの、まだ言葉にすることは難しい感触ですが、それはまさに「まちが語る」と言うにふさわしいエピソードの集積と言えます。

 



  あるいて、きいて、みて、声に出してみる



 2019年は伊勢湾台風から60年の節目の年でした。港まちに暮らす人々の中には、伊勢湾台風にまつわるさまざまな記憶が残されていますが、そこには、人々のたくましい生き様が刻まれています。それらに学ぶ機会として、名古屋港海洋博物館の学芸員の方々の協力によるまち巡りツアー、災害を体験した人の聞書きをもとにもう一度インタビューするオープンインタビュー、さらにはエピソードを音読してみるワークショップなど、さまざまな取り組みを行いました。

 

 



開催概要

みんなと港まちを創る (3)人づくりを軸にした協働まちづくり
み(ん)なとまちをつくるアーカイブプロジェクトvol.4「まちが語る│telling our story」

会期|令和元年6月22日(土)~8月24日(土) (46日間) 1131人
会場|港まちポットラックビル2F
協力|名古屋海洋博物館

  WEBページ
まちが語る│telling our story