魅力的でにぎやかな港まちに集う

イベントレポート

キッチンリトグラフ・プロジェクト


  キッチンにあるもので版画ができる?!



 その名の通り、キッチンにあるものだけで版画ができてしまう「キッチンリトグラフ 」。版画作家たちが、チョコレートや石鹸、アルミホイルや炭酸飲料を使って版画を作成し、展覧会とワークショップを行いました。スーパーギャラリーでの企画展としては1回目となる展覧会でしたが、その名前の気軽さもあり地域内外の方にも好評で、新聞に取り上げていただいたことでワークショップは見学者がでるほどに。

 



  どうやってチョコレートで版画ができるの?



 10名の参加者と実際にキッチンリトグラフを制作したワークショップには、リトグラフ未経験の方やご年配の方、版画作家などさまざまな方にご参加いただき、大盛況の企画となりました。講師の片山浩さんがレクチャーしながら進行し、アルミホイルの版に描画したものを、炭酸飲料で製版、インクを乗せて紙に転写して完成。化学反応によってできる版画で、専用の薬剤を使っているかのように誰がやってもうまくいくので皆さん終始楽しそうでした。参加者の皆さんが各自持ち寄った油分がある材料で描画するのですが、そこにも個性が出ることに。牛脂やチョコレートなどは綺麗にインクがのりましたが、油のイメージの強いマヨネーズは、酢や卵の割合が多く、描画には向かない…など油や酸に関する発見が多くあり、質疑応答の時間も活発な様子で、学びの多い良いイベントとなりました。また、参加者の皆さんの作品は展覧会場に展示され、参加後の喜びも大きかったのではないでしょうか。

 

 



開催概要

△: 魅力的でにぎやかな港まちに集う (2)アート&音楽を活用したまちづくり
キッチンリトグラフ・プロジェクト

期|令和2年1月25日(土)~3月14日(土) (36日間) 1331人
会場|スーパーギャラリー
出展アーティスト|片山浩、衣川泰典、近藤千鶴、玉井裕子、中田由絵、森田朋、簗瀬貴子、ワークショップ参加者の作品も展示
企画|Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
監修|渡辺英司
撮影|冨田了平
写真提供|Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
*新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2/29に開催を予定していた「ペーパーリトグラフワークショップ」は中止となりました。

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